2024年からスタートした新NISA。非常に魅力的な制度内容で、投資後進国である日本においてようやく一般庶民も投資に触れられるとても良いタイミングが今だと思います。
しかしその反面、このような注目される新しい制度が始まったタイミングでは非常に詐欺も増えます。
あなた自身が騙されないためにも、詐欺にあわないための対応策をまとめました。
また、新NISAの活用方法も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. 新NISAとは?
新NISA(Nippon Individual Savings Account)は、2024年から導入された新しい投資制度で、個人投資家が非課税で資産を運用できる制度です。旧NISA制度を改良し、年間投資上限や生涯投資枠が拡充され、個人の資産形成をより効果的にサポートします。
新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠組みで構成されており、それぞれの枠を活用することで、リスク分散とリターンの最大化を図ることが可能です。
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2. 新NISA詐欺の実態
新NISAの導入に伴い、「新NISAで儲かる」と称する詐欺が増加しています。これらの詐欺は、高額な利益を保証するような言葉で投資家を誘惑し、不正な投資商品やサービスを販売しようとします。典型的な詐欺の手口としては、以下のようなものがあります。
- 高利回りを保証:高い利回りを確実に保証するなど、現実的でない投資話を持ちかける。
- 限定オファー:期間限定や数量限定を装って、急いで投資を決断させようとする。
- 非公開情報の提供:特定の投資情報を知っていると主張し、その情報を元に投資を勧める。
特に新NISAは政府が主導で進めている施策ですので、そのワードに対して信頼性が高いです。
ですので、詐欺師は新NISAを絡めて嘘の投資話を持ちかけてきます。
では、そのような詐欺に遭わないためにはどうしたら良いでしょうか?
まずは注意点から解説していきます。
3. 新NISA詐欺に遭わないための注意点
新NISA詐欺に遭わないためには、以下の点に注意することが重要です。
- 高利回りの話に注意:高い利回りを保証する話には注意が必要です。リスクとリターンは比例するため、リスクなしに高いリターンを得ることはほとんどありません。
- 情報の真偽を確認:投資に関する情報は信頼できるソースから確認し、不明な点は専門家に相談しましょう。
- 冷静な判断:期間限定や数量限定などのプレッシャーに惑わされず、冷静に判断することが重要です。
特に利回りで判断できることが多いのですが、基本的に投資を真面目にやっている人の共通言語は「年利」で語られます。
ですので、たとえば「月利10%」のようなワードを見かけたら100%詐欺と思っていいです。
年利10%ですと、100万円を投資していたら1年後に110万円になっています。
月利10%ですと、1ヶ月で10万円増えるわけです。
まずひと月で10%も増える、もしくは増え続ける、成長し続けるものは投資の世界に存在しません。
「月利」と聞いた瞬間に相手を一蹴するくらいのメンタルを持っておきましょう。
4. 新NISA詐欺の対応策
新NISA詐欺に遭わないための具体的な対応策を以下にまとめます。
- 証券会社の選定:信頼できる証券会社を選び、公式ウェブサイトから口座開設を行いましょう。
- 契約内容の確認:契約書や取引条件をよく確認し、不明な点は納得するまで質問しましょう。
- 公的機関の相談:詐欺の疑いがある場合は、公的機関(警察や消費者庁など)に相談しましょう。
- 口コミの確認:インターネットやSNSでの口コミや評判を確認し、過去のトラブルがないかチェックしましょう。
対策 | 詳細 |
---|---|
証券会社の選定 | 信頼できる証券会社を選ぶ |
契約内容の確認 | 契約書や取引条件をよく確認 |
公的機関の相談 | 詐欺の疑いがある場合は相談 |
口コミの確認 | インターネットやSNSでの評判を確認 |
そもそも、そんなに美味しい投資話を他人に持ちかける時点で疑ってかかっていいです。
当たり前の話ではありますが、その話を持ちかけてきた人が、その話が真実なら自分でやってお金を増やせばいいわけです。
しかし、詐欺の意識がなく詐欺を善意で紹介してしまう人が多いのも事実です。
実際に自身がその投資詐欺サービスにお金を預けて、実際に増えているから、と知人に紹介するケースが多くあります。
これは、紹介者に紹介手数料が入るパターンがほとんどで、かつそのスキームがポンジスキームであることがほとんどです。
ポンジスキームとは、例えば100万円預けたら月利10%をあなたに毎月お支払いしますよ、という投資詐欺があったとして、あなたが100万円を実際に預けたとします。
すると、初月〜2ヶ月目は本当に10万円が振り込まれるんです。
これで信用したあなたに詐欺師はこのようなことを言います。
「〇〇さんにだけ特別なオファーなのですが、あと100万円追加で入れたら月利が15%になります」
「口座が凍結してしまい、元本を取り戻すためには解除料で50万円必要です」
まあ金額や言い方に差があれど、このような感じでですね。
つまり、ポンジスキームとは、みんなから集めたお金を特に運用しているわけではなく、集めたお金の中から最初は本当に配当金が出ているように見せかけるためにお金をバックし、信用を得た後でさらにお金を巻き上げるような感じです。
で、だいたいの結末がいきなり連絡がつかなくなってドロンしてしまう、というものです。
あなたは大赤字を背負って泣き寝入りしてしまうんですね。
このような詐欺はお金を渡したら最後、海外にお金を飛ばされて警察が手を出せず、一銭もあなたのもとに帰ってきません。
ですので、そもそも大前提として「投資話を持ちかけられた時点でそれは詐欺」と覚えておいてください。
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新NISAで詐欺を防げる?逆説的対応策
前述の対応策よりも根本的な対応策として挙げられるのは「自身の金融リテラシーの向上」です。
そもそも、堅実に投資で成果をあげ続けている人は、一握りの天才を除き、下記のことを理解しています。
・そもそもそんなにうまい話は存在しない
・短期投資で儲かるのは一握りの天才だけ
・投資で資産を着実に増やすには長期運用が鉄則
そしてこういう人は詐欺には引っかかりません。
何故ならどうやって利益が生まれているか?を理解していますし、人から紹介される投資話に本物はないこと、投資とは時間をかけてレバレッジをかけていくもの、という原則を理解しているからです。
では、投資初心者、もしくは投資をしたことがないあなたはどうすればいいのでしょう?
結論を言うと「自分の意志のみで少額投資をやってみる」です。
これに新NISAを絡めることを強く推奨します。
新NISAを自身でやっていれば新NISA周りの詐欺をしかけられることもありませんし、実際の投資がどのくらいの利率で資産が増えていくか?暴落するときにはどのくらいの下げ幅になるのか?というのを体感的に理解できるようになります。
また「高利率で元本補償のある投資商品は現実的に作りようがない」ってことも理解できるはずです。
現時点で一番人気といってもいいアメリカのS&P500系の投資信託も、平均で年率7%とかで成長していますが、過去には一時的に最大50%くらいの下落も経験しています。
つまり、そのくらいのリスクがないと、年率7%とかのリターンは現実的に見込めないのです。
つまり、元本保証とかはやりようがないんですよね。
自分の大切なお金を自分の意志で投入することになるので、自ずと金融の勉強を少しずつ始めることでしょう。
そうすると、金融のワードや一般的な投資の感覚が嫌でも身に付きます。
月に1000円とかの積立投資で最初は十分だと思います。
これであればもし仮にあなたの買っている株や投資信託が暴落して、半値まで値下がりしたとしても生活にもメンタルにも大きなダメージは出ないでしょう。
ですので、逆説的ではありますが、「新NISAを自らの意志で始めることで新NISA詐欺にあうのを防ぐことができる」と考えます。
5. まとめ
新NISAでの投資は、非課税の恩恵を受けるために非常に有効ですが、その一方で詐欺のリスクも存在します。詐欺に遭わないためには、高利回りの投資話には注意し、情報の真偽を確認することが重要です。また、信頼できる証券会社を選び、契約内容をしっかりと確認することが大切です。
もし詐欺の疑いがある場合は、公的機関に相談し、適切な対応を取りましょう。新NISAを安全に活用し、資産形成を成功させるためには、慎重な判断と情報収集が鍵となります。
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