新NISA口座をろうきんで開設することをご検討のあなたに。
この記事では、特に投資初心者の方に向けて、ろうきんで選べる投資信託の種類と、それを利用するメリットをわかりやすく解説していきます。
ろうきんでは、手数料が低めに設定されている商品も多く、長期的な資産形成を目指す方には特におすすめです。それでは、どのような投資信託があるのか、具体的なメリットには何が含まれるのか、詳しく見ていきましょう。
新NISA(少額投資非課税制度)の概要
新NISA(少額投資非課税制度)は、個人が投資を行う際に受けられる税制優遇措置です。この制度を利用すると、特定の口座で行う投資の利益に対して、税金がかかりません。
特に、旧NISAから新NISAに移行し、更に初心者でも投資に挑戦しやすい環境が整ってきました。
ろうきんなどの金融機関を通じて新NISA口座を開設することができ、新NISA口座では株式や投資信託など、さまざまな金融商品を扱うことが可能です。
この制度には年間投資額に上限がありますが、それによってリスクを抑えながら投資を楽しむことができます。投資を始めたいと考えている方は、まず新NISA口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか。
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新NISAでの投資信託の税制メリット
新NISAを活用して投資信託に投じることには大きな税制上のメリットがあります。特に、ろうきんなどの金融機関を通じて新NISA口座を開設すると、その利益に対して税金がかからないため、手元に残るリターンが大きくなります。
一般的な総合証券口座で投資を行う場合、利益に対して所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%がかかってきて、合計20.315%が税金として国に納める必要があります。
しかし、新NISAではその利益にかかる税金が非課税(ゼロ円)になるという政府が推奨している投資非課税制度です。
これは、投資初心者にとっても非常に魅力的なポイントです。また、新NISA口座は使い勝手が良く、多くの金融商品が扱えるため、自分に合った投資を行うことが可能です。
投資信託を選ぶ際は、分散投資ができるものを選ぶとリスクを抑えられます。
新NISA口座での投資信託利用イメージ
新NISA口座を利用して投資信託に挑戦するのは、将来の資産形成に非常に効果的です。
特に、ろうきんなどの金融機関でNISA口座を開設することにより、税制優遇を受けながら投資を始めることができます。
投資信託は多くの企業や国債に分散投資するため、一つの銘柄に依存するリスクを減らすことが可能です。
また、新NISA口座では、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円までの投資が非課税となるため、より効率的に資産を増やすことができます。
初心者の方でも、専門のアドバイザーに相談しながら、自分に合った投資信託を選ぶことが重要です。
投資信託の売却時の流れ
投資信託を売却する際の流れは、まず保有している金融機関に連絡を取ります。
ろうきん等の金融機関で新NISAの口座を利用している場合は、それぞれの窓口で手続きを進めることになります。
売却申し込みをすると、価格が確定する日までの間、価格が変動することがありますので注意が必要です。
価格が確定した後、資金は指定の口座に振り込まれます。
この際、通常であれば売却益に対する税金が発生しますが、新NISAの口座を使った取引に関しては国内の税金が非課税となります。
全体の手続きは数日かかることもありますが、分からないことがあれば金融機関に相談すると良いでしょう。
新NISAの重要ポイント
NISAは、特に投資初心者におすすめの制度です。
小額から始められる点が魅力で、非課税で利益を得ることが可能です。
ろうきんなどの金融機関で口座を開設し、年間合計360万円、生涯の保有限度額1800万円までの投資が認められています。重要なのは、運用期間が長ければ長いほど、リスクを分散させながら資産を増やすチャンスが広がることです。
また、新NISAでは、投資の対象となる商品も豊富で、株式や投資信託など、自分に合った投資を選べるのが利点です。始めるなら、まずは信頼できる金融機関に相談してみることをお勧めします。
新NISAをろうきんで始めるメリット
普段ろうきんをメインでお使いの方は、ろうきんでの新NISAの口座開設を検討していることでしょう。
ここでは、新NISAをろうきんで始めるメリットについてご説明します。
そもそも「ろうきん」って?
ろうきんとは、労働者を支える福祉金融機関です。
もともと、生協や労働組合などの組合が、組合メンバーをお互い助け合うために、みんなでお金を出し合って始まったのが「ろうきん」だと言われています。
全国に13の「ろうきん」があり、中央ろうきんは、関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)を営業エリアとしています。
基本的には、日本中を各支部でカバーしている形ですね。
ろうきんで投資信託を買う場合の手数料
ろうきんで新NISAのつみたて投資枠を利用して投資をする場合、対象商品の購入手数料は全て0円、無料です。
購入手数料は0円ですが、信託報酬はファンドによって異なってきます。
この信託報酬が安い投資信託を選ぶのが重要です。
新NISAは基本的に長期投資を前提として組まれています。
長く保有すればするほど複利の効果が利いて、利益増大が狙えます。
しかし、信託報酬は利益から毎年さっぴかれるものになりますので、ここが高いと複利効果を弱めてしまいます。
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ろうきんで購入できる投資信託
地域によって異なりますが、ろうきんでは64~80銘柄の購入できる投資信託があります。
組合銀行の中では、比較的購入できる投資信託商品数は多いと言えるでしょう。
地域のろうきんごとに取り扱い商品が違いますので、まずはお近くのろうきんで商品ラインナップを確認すると良いでしょう。
また、ろうきんの新NISAで購入できる銘柄は下記になります。
※ろうきんの新NISA運用銘柄を信託報酬順に並べたもの
ファンド名 | 信託報酬(昇順) |
---|---|
たわらノーロード先進国株式 | 0.10989% |
たわらノーロード全世界株式 | 0.13200% |
iFree TOPIXインデックス | 0.15400% |
たわらノーロード日経225 | 0.18700% |
つみたて8資産均等バランス | 0.24200% |
iFree 新興国株式インデックス | 0.37400% |
eMAXIS最適化バランス(マイゴールキーパー) | 0.55000% |
eMAXIS最適化バランス(マイストライカー) | 0.55000% |
eMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー) | 0.55000% |
eMAXIS最適化バランス(マイフォワード) | 0.55000% |
eMAXIS最適化バランス(マイミッドフィルダー) | 0.55000% |
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型(Funds-i外国株式・為替ヘッジ型) | 0.60500% |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.66000% |
現状この13銘柄が対象銘柄となっていますが、年々対象銘柄の増大が予想されています。
ろうきんで新NISAを始めるメリット
正直に言うと、ろうきんで取り扱っている新NISA対象商品数よりも、ネット証券の取り扱い商品のほうが多いです。
しかし、ネット証券では開設から銘柄選定、購入設定まで基本的に自分ひとりで行う必要があります。
自分で調べて、自分で設定して…という感じですね。
その面、ろうきんは全国に窓口があり、専門のスタッフが口座開設から銘柄選定、購入設定まで親身にアドバイスをしてくれます。
この時に、信託報酬手数料の高いアクティブファンドなどの投資信託の選択を除外することができれば、とても心強い味方となってくれるでしょう。
また、疑問点が生じた時に、すぐに窓口に電話で問い合わせたり、店舗窓口に行って相談に乗ってもらえる、というのも非常に魅力的です。
さらに、オンライン相談や各地でのセミナーも積極的にろうきんは開催してくれているので、そのようなサービスを活用するのも有効だと思います。
最初にお伝えした「ネット銀行よりも取り扱い商品が少ない」というデメリットも、逆に言うと、厳選された商品がラインナップされているので、投資初心者にとっては選定が楽で考えることが少なくなる、というメリットもあります。
ろうきんでの新NISAの始め方
ろうきんで既に口座を持っている人は、窓口で相談するのが一番手取り早いです。
基本的には、証券口座の開設→新NISA口座の開設→運用開始と進むのが一般的な流れとなります。
どこのろうきんで相談すればいいのか?窓口に行く前に必要書類を揃えたい、と言う方は、下記のろうきんのコンタクトセンターに問い合わせると良いでしょう。
〈中央ろうきん〉コンタクトセンター
- 電話番号/0120-383-837
- 受付時間/平日9:00~19:00 土日10:00~17:00
※祝日は休業となりますが、祝日が 土・日曜日の場合は営業いたします。
※12月31日~1月3日は休業となります。
新NISAでろうきんを使うべき人の特徴
ここでは、ろうきんで新NISAを始めるのに適している人の特徴を説明します。
ご自身の状況と照らし合わせてご覧ください。
ろうきんで既に口座を持っている
既にろうきんの口座を持っている人は新NISA口座の開設が比較的スムーズです。
ろうきんでの銀行口座開設時に基本情報を提供していますので、そちらの情報をもとに担当者が口座開設をサポートしてくれます。
また、既に持っているということは、一度はろうきんの窓口に足を運んだことがあると思いますので、ろうきん窓口での相談にも知見があることでしょう。
そのような方はろうきんで新NISAを始めることをお勧めします。
ろうきんが近くにある
ろうきんで新NISA口座を持つメリットとして、すぐに担当者に相談ができる、というのがあります。
この場合、やはり物理的な近さというのは非常に重要と言えます。
あなたの生活圏から近いほど、困った時にすぐに窓口での相談サービスを受けることができます。
ご自身での銘柄選定に自信が無い方
デメリットでもありますが、ろうきんでは新NISA対象の取り扱い商品はネット証券と比べて格段に少ないです。
しかし、前述の通り厳選された投資信託が用意されているので、選定も楽だと言えます。
また、ネット証券では自分自身で全て調べて、周りからのアドバイスも受けられずに銘柄選定をすることになりますが、ろうきんでは窓口で専門の担当者が銘柄選定のアドバイスをくれます。
このように、運用についての提案、アドバイスを受けたい方はろうきんでの新NISAスタートが適していると言えるでしょう。
個別株や債権を今後買うつもりが無い人
ろうきんでは、基本的に投資信託しか購入することができません。
投資信託とは、何かしらの指標をベースとしたり、ある業種ジャンルに絞った株の合わせ売りパックだと思えば理解しやすいでしょう。
このような投資信託はアクティブファンド(値動きの激しい銘柄)を除き、個別株よりも値動きが緩やかで安定性があると言えます。
未来的に、値動きの激しい個別株や、債権を購入する予定がない人は、最初から投資信託に絞っての長期運用が適していると思いますので、ろうきんでの新NISA口座の開設及び、投資信託での運用をおすすめします。
新NISAでろうきんを使わないほうがいい人
新NISAにおいて、証券会社や金融機関の選定は非常に重要です。
なぜなら、新NISAでの運用は非常に長丁場となりますので、ミスった証券会社選定をしてしまうと、長年ストレスが積み重なります。
新NISAでは、証券会社の乗り換えもできますが、別途乗り換えの審査があったり、乗り換え申請してもすぐには変更ができず、翌年の年始からの乗り換えとなります。
手間を考えると、最初に決めた証券会社で集中して運用ができるに越したことはないですよね。
基本的に証券会社選定でみるべきポイントは以下になります。
・新NISA対象商品数の多さ
・手数料の低さ
・積立でポイントが付くか
・ネットサービスが使いやすいか
・直接担当者に相談できるか
・利用者数の多さ(未来的にその証券会社が潰れないか)
となります。
この観点から、ろうきんよりも他の証券会社で新NISAの口座開設を行なったほうがよさそうな人の特徴を一つずつ説明します。
たくさんの選択肢の中からベストなチョイスをしたい方
証券会社によって、新NISA対象商品の取り扱い数は大きく違います。
例えば、ネット証券大手のSBI証券や楽天証券では、取り扱い数は200銘柄を超えています。
ろうきんでは、現状新NISAで選択できる投資信託銘柄は13銘柄しかありません。
いろんな選択肢の中からベストなチョイスをしたい、いろんな銘柄を組み合わせて理想のポートフォリオを組みたい、と言う人はろうきんでの新NISAスタートよりも、大手ネット証券での口座開設をおすすめします。
信託報酬が安い銘柄を選びたい人
信託報酬とは、投資信託を販売している会社に対して毎年払う手数料になります。
投資信託の醍醐味は、毎年出る利益に対して複利で利率がかかっていき、雪だるま式に利益が増える点にあります。
その際に、当然利益からこの信託報酬は引かれていきますので、この信託報酬率は低いに越したことはないわけです。
その面で言うと、ろうきんで取り扱いの投資信託の信託報酬は、馬鹿みたいに高いわけではないが、格安ではない、というのが現状となります。
信託報酬の低い銘柄を購入したい方は、その点で言うと大手ネット証券で運用をしたほうがいいかもしれません。
自分だけで銘柄選定をしたい人
ろうきんでは、新NISAで購入する銘柄のアドバイスを専門のスタッフがやってくれます。
これはもちろんメリットではあるのですが、ろうきんも商売ですから、担当者によっては利益をあげるために、信託報酬やファンド購入手数料が高いものを提案してくる場合もあります。
このような銘柄に手を出してしまうと、未来的なあなたの利益が目減りする可能性が高くなります。
自身で責任を持って調べて、担当者サイドの目論み等が関係ない状態で銘柄選定をしたい人は、大手ネット証券での新NISA口座の開設がベターでしょう。
未来的に投資信託以外の投資も検討している人
ろうきんでは、基本的に投資信託しか購入することができません。
しかし、新NISAをあなたが今始めたとして、5年後は知識がつき、「こういう銘柄も買いたいな」「こういう投資商品も自身のポートフォリオに組み込みたいな」となった時に、ろうきんでは投資信託以外の選択肢がありません。
個別株や債権等も購入していきたい、とお考えの人は、特定口座でのカバー率も高い大手ネット証券を選択するのが良いでしょう。
積立投資でポイントを貯めたい人
新NISAでは、生涯1800万円の非課税投資枠が用意されています。
この枠をフルで使った場合、あなたは生涯で1800万円分の商品を時間をかけて購入することになります。
こうなると、少ない還元率だとしてもポイントがつくのはインパクトが大きいです。
例えばSBI証券ではVポイント(旧Tポイント)、楽天証券では楽天ポイントがそれぞれ新NISAを使った銘柄購入時や保有数に応じて条件を満たすともらえます。
これが新NISA運用期間中に積み上がっていくと大きいですよね。
しかも、これは銘柄が暴騰しようが、暴落しようが関係なくもらえる権利なので、かなり数字も読みやすいです。
効率よくポイントを貯めたい人は、ポイント還元機能のある大手ネット証券で口座開設をするのが良いでしょう。
まとめ
今回は、ろうきんでの新NISA口座での投資信託運用について説明しました。
地域密着型のサービスを提供しているろうきんで新NISAの運用を行うことは非常にメリットがあると思います。
ご自身の状況的に、ろうきんでの運用が合っていそうな人はぜひ活用したいですね。
最後に、「ろうきん以外で新NISAを始めるならどこがいいの?」という人に向けてオススメのネット証券会社を2つ紹介します。
SBI証券
SBIグループ全体の証券総合口座数が1200万超で日本一のネット証券会社になります。
新NISAの対象銘柄のカバー率も高く、アプリが使える、というのは大きな利点と言えます。
取引手数料も無料で、新NISAを始めるにはうってつけの証券会社と言えるでしょう。
特に、三井住友系のカードを普段使いしている人は、クレカ積立の場合、ポイント還元も良いのでSBI証券で新NISAスタートを決めても良いと思います。
楽天証券
証券総合口座数が1100万超、旧NISAの口座開設率は全体の55%を占めて1位の証券会社となります。
現状アプリが無いのは残念ですが、webの管理画面は非常に使いやすく、初心者にもおすすめです。
新NISAの対象銘柄のカバー率も80%以上と高く、取引手数料も無料。
また、楽天証券自体が出している「楽天・プラスシリーズ」に投資をする場合、保有額に応じて楽天ポイントがもらえるのも大きいですね。
楽天カード系でクレカ積立をするとポイント還元も美味しいです。
また、楽天ユーザーであれば、ランクに応じてポイント還元率があがるSPU制度の上乗せもあるので、楽天系列のサービスを利用する方は楽天証券一択だと思います。
SBI証券と楽天証券、どっちが良いか?
SBI証券、楽天証券ともに、新NISAで購入できる対象銘柄のカバー率はほとんど変わりません。
手数料も無料で、あとはアプリの有無、どちらのポイントを貯めたいか?で判断で良いと思います。
特に、つみたて投資枠で基本的に一定額を設定して積立購入していく場合、最初の銘柄選定と積立設定が終わればガンガン管理画面を使うことは無くなります。
ですので、基本的にはどちらの関連サービス、関連カードを使っているか?で判断して良いでしょう。
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